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自然派パン工房 Kazy 山本 榮一 氏 (奥様の和子さんと一緒に) |
![]() 結局、行き着いた結論は、エコロジーであり、ヘルシーであり、女性がターゲットである商売。そこに、パン屋が浮かび上がってきたんです。以前から遊びでパスタを作ったり、うどんを打ったりしていたけれど、本格的にパンをやったことなんてありません。本を何十冊も読み漁りました。と同時に、天然酵母でパンを焼き、パン教室も開いているという、ピッコリーノの伊藤先生のことを知りました。話を聞いてみると、伊藤先生も最初からパン屋だったわけではなく、サラリーマンをしていたことがあるんですよね。そこから始まり、とにかくパンに対する考え方に近いものを感じて、女房とふたり、ここでお世話になることにしたんです。2年間、通いました。会社をやめたのは55才のときですが、1年早く女房にひとりで店をはじめていてもらいました。 ![]() うちのパン屋は、生産量も半端なく少ないですよ。今日だって、角食なんて2本しか焼いていませんから。山食が6本。自分の店だから、こういう経営だって許されちゃうわけです。とはいえ、パン屋はやっぱり商売。美味しいパンを作ることだけでなく、営業センスも大事だとは常々思っています。 取材日 2001年3月 |