私が6年間ケーキとパンを教えていただいた島津睦子先生はドイツで勉強された方だったので、私もドイツ語圏の学校を希望していました。ただし、私は英語以外はからきしダメなので、英語の授業があるところ、というのが大前提でした。 学校を選ぶにあたり、日本人が短期留学先とした行きやすい学校をいくつか先生からアドバイスを頂き、それに自分が興味のあった先も加えて自分で直接資料請求しました。請求した先は、リッツ(フランス)、コルドン・ブルー(フランス)、ルノートル(フランス)、リッチモント(スイス)でした。 リッチモントとリッツからはすぐにパンフレットが届きました。一番行きたかったリッチモントはパンフレットからしてドイツ語かフランス語しかなく、ドイツ語版を送ってもらったのですが、ちんぷんかんぷんで何のクラスがあるかもわからない始末。しかも、英語の授業はない、ということだったので諦めざるを得ませんでした。 リッツのパンフレットにはフランス語の案内書に日本語の案内書が同封されていました。私がヨーロッパに滞在するスケジュールとあわせてみて見ると、関心のある内容とそうでないものが半々といったところでしたが、まあこんなもんかな、と思い、手続きに入りかけました。いよいよ正式な申し込みをしようとしていたところに、ルノートルのパンフレットが届き、封をあけると紙製のフォルダーの中にフランス語と英語の案内が入っていました。製菓・製パン・料理等の各分野毎に各コースの内容が書かれ、写真もふんだんに入っており、どのような授業内容なのか、イメージがつかみやすいものでした。又、授業の構成がリッツよりも大括りとなっており、体系的に学び易いと思ったこと、1日の授業時間が8:00〜16:30とみっちりあること(リッツでは午前もしくは午後の4時間という説明を受けました。)、パリ郊外にあり市内にあるリッツと比べ滞在費が約半額ですむこと、そして何よりも英語でパンフレットがあるということは、授業はともかく日常の細々としたことは英語で対処できる、と思ったことから、ルノートルにしよう、と決めたのでした。 コルドン・ブルーは、ルノートルの申し込みをすませてからパンフレットが届いたので余り目を通さなかったのですが、見づらくて授業内容がわかりにくかったです。日本語の案内もついてきます。(ちなみに、代官山のコルドン・ブルーにパリ校のことを問い合わせても、資料はもらえずパリに直接コンタクトしなくてはなりません。) 費用について 私がルノートルに行った1999年の授業料は月〜金の4.5日で6301フラン(約11万円)でした。宿泊費は学校が斡旋してくれた近くのホテルで、1泊250フラン(約4500円。朝食なし、バス・トイレ付)でした。バス・トイレが共同でよければ、1泊140フランというところもあります。食事は、朝食と昼食は学校で出るので不自由しませんでしたが、問題は夕食でした。どのレストランに行っても、最低80〜100フラン(約1600〜2000円くらい)かかってしまい、毎晩これじゃ経済的につらいなあ、と思っていました。しかし世の中上手くできたもので(?!)学校での昼食が美味しく、かつボリュームもあったせいか、夕食はとらなくてもすむほどでしたので、時々スーパーに寄ってはミネラルウォーターと果物を買う程度でした。 飛行機は格安チケットを探しまくり、一番安かったオーストリア航空(88,000円、ヨーロッパ内2フライト付)を利用しました。乗ってみて知ったのですが、このフライトは全日空との共同運航便で、ANAのスチュワーデスが乗務しています。スイス航空がその次に安かったのですが、こちらはJALとの共同運航でした。 |