季節はすっかり秋なのに、クールデザートの話題ですみません。確かに、あっつい夏が一番ぴったりの季節だけど、実は1年中楽しめるのがジェラート、アイスクリーム、グラス!
そして、何より旬の味わいが楽しめるのが、このジェラートたちなのです。
今回は、この夏に食べたジェラートをいくつかご紹介します。夏が旬のフルーツを使ったり、夏らしい味わいのジェラートが多くなるけど、これが秋になったらまた違った秋らしい味わいに変わるし、冬になったらどうなるんだろう・・・って、すごく楽しみじゃありませんか?
クリスマスシーズンに登場するジェラートとか! あー、考えただけで幸せな気分になります。

では、2013年の夏、もう一度、振り返ってみましょう!
あっ、最初に言っておくと。ジェラートさんたちは、とっとと溶けていきます。だから、こちらも礼儀正しく、とっとといただいたため、後で写真だけ見たら、どれがどれだったかなぁ・・・って、わからなくなったものがあります。その時は、何をいただいた・・・って書き方だけでお許しください。

それから、ジェラートと呼ぶか、アイスクリームと呼ぶか、お店のコンセプトや呼び方で分けていますので、混在していますが、ご了承を!
それと、もうひとつ。どこのお店もその季節によって、販売している商品が変わるので、このページでご紹介したものは、すでに店頭から消えているものも多いと思います。その点もご了承ください。

では、スタート!




ジェラートの老舗 ラ・ナポリ

トップバッターは、ジェラート界の超老舗、「ラ・ナポリ」から。
最近はおしゃれなアイスクリームショップがいっぱいあるけど、この「ラ・ナポリ広尾店」は、なんと1980年にこの場所にオープンしたのです。そして、母体の株式会社ナポリアイスクリームは、なんと1953年から開業しているそうなので、日本におけるアイスクリームの発展に大きく貢献していることは間違いなし。
そんな老舗でありながら、この店のジェラートの味わいはいつも新しい。行くたびに感心します。この味わいに出会いたくなったら、ぜひ広尾店を訪ねてみてください。

ミルクの味わいがしっかりとした「クリーム」

ブルボン産のバニラと卵黄のコクがしっかりとマッチした「バニラ」

クリームの中に枝豆が香り、食感さえ感じられる「枝豆」

爽やかなミルクの中に塩が入ることで旨みが詰まった印象の「海のジェラート(塩)」



ジェラテリア ラ・ナポリ 広尾店 (GELATERIA napoli)
住所:東京都渋谷区広尾5-6-6 広尾プラザ1F
TEL:03-3449-8601
営業時間:10:00〜20:00
定休日:広尾プラザの休館日に準ず





 GELATERIA ACQUOLINA(アクオリーナ)

次は、パナデリアも大好きなジェラート屋さん「GELATERIA ACQUOLINA(アクオリーナ)」の登場です。
2012年5月に東京・目黒の「祐天寺」駅すぐのところにオープンした「アクオリーナ」。シェフの茂垣綾介さんは、本場イタリアのジェラテリアでの経験もあり、また2012年2月に開催されたジェラートのワールドカップ「コッパ・デル・モンド・デラ・ジェラテリア」に、日本代表の一人として参加した実力派。素材の活かし方、素材の可能性を引き出す力のすごさに、ここのジェラートをいただくたびに感動します。素材の味わいをやさしいところはやさしく、力強いところは力強く、そのメリハリの素晴らしさ!
ひとつひとつの素材への探究心が、びしびし伝わってきます。それでいて、口に含んだとたん、ただただ素直においしい!
もちろん、素材の良さもあってのこと。オリーブオイルのジェラートをいただいたのですが、これこそ良質のオリーブオイルでなくてはできない味わいだと思いました。とにかく感動のお店です。ぜひ、皆さんも自分の舌で堪能してみてください。


いただいたジェラートは、
オリーブオイルの香りがふわっと広がり、ややあってオリーブの味が口の中に広がる「オリーブオイル」
カシスとミルクの味がとてもよくあっている「カシスのヴァリェガード」
ドモーリのチョコレートが、しっかりミルキーな中に入り込んだ感じの「チョコレート」
苦みの効いた大人の味わいのカラメルとクリームの「カラメッロ」
爽やかなミルク味でいながら、キレのいいクリームのようなコクがある「フレッシュミルク」
しっかりとパッションフルーツの味が活かされた「パッションフルーツ」

ここまで食べて、もっともっと食べたくなり、ココナッツとミントの「コッコメンタ」と大好きなメロンの「メローネ」を追加で食べてしまったことを、付け加えておきましょう!



GELATERIA ACQUOLINA(アクオリーナ)
住所:東京都目黒区五本木1-11-10
TEL:03-5708-5787
営業時間:平日 13:30〜23:00 土日祝 12:00〜23:00
定休日:火曜(祝日除く)
URL:http://www.acquolina.jp/index.html




Gelateria SINCERITA(シンチェリータ)

そしていよいよ、この夏、何度も通ってしまった「Gelateria SINCERITA(シンチェリータ)」。シンチェリータとは「誠実」という意味のイタリア語。その名の通り、ここにくると、素材に対しての誠実さ、お客様に対しての誠実さ、味作りへの誠実さ、そしてこれからの日本のジェラート界の発展に対しての誠実さまで感じてしまいます。
行くたびにその日のメニューがあったりして嬉しくなるのが「シンチェリータ」。先日は雨の日ジェラートの「海のジェラート」に出会えたりして、憂鬱な雨の日がいっぺんに「ラッキー!」な日に。
そして、この店のジェラートは、不思議なくらいたくさん食べたくなります。どれもが味わいが深いのに、後味がすっきりしているからです。ジェラートマイスター中井洋輔さんの素材を選ぶ目、素材に対する思い入れ、素材の活かし方、そして素材の声を聴く耳があってこそ生まれる美味しさなんだなと、つくづく感じさせてくれます。

ドモーリ社のチョコレートを使った、カカオの苦みと酸味がしっかりと活かされた「カカオ」と、北海道・山本牧場のオーガニック牛乳を使った、ミルキーな味わいが印象的な「ワイルドミルク」

「姫まくら」という品種のスイカで作った「スイカ」は、スイカの美味しさをストレートに楽しめます。そしてもうひとつは、雨の日ジェラートの「海」、塩とどこかフルーティな乳酸菌のような味わいが印象的なおいしさ

愛知県・西尾市の厳選された抹茶を使った「ニシオ」と、夏らしいココナッツのジェラート「ココ」

岡山の白桃を使った贅沢なおいしさの「ペスカ」と、爽やかな甘さとほんの少し後味に残るねっとり感が梨そのものの「和梨」。どちらも今が旬のフルーツです

自家焙煎しペーストにしたシチリア産のピスタチオの薫り高い「ピスタチオ」と、同じく自家焙煎しペーストにしたイタリア産のヘーゼルナッツを使った「ノッチョーラ」



Gelateria SINCERITA(シンチェリータ)
住所:東京都杉並区阿佐谷北1-43-7
TEL:03-5364-9430
営業時間:11:00〜21:00
定休日:年中無休
URL:http://www.sincerita.jp/




ラ・ヴィエイユ・フランス 仙川店

ジェラートの旅、最後を飾るのは、パティシエの作るジェラート。真っ先に浮かんだのは「ラ・ヴィエイユ・フランス 仙川店」。千歳烏山に本店のある「ラ・ヴィエイユ・フランス」の木村成克シェフが、昨年の4月に仙川にオープンしたアイスクリームとシャーベットが中心のお店です。
この店のアイスクリームをいただいて感じたことは、味わいがいい意味で、「濃厚」ということ。素材にこだわり、素材の味わいを活かしたうえで、そこにパティシエならではの奥深さと濃厚さが加わった・・・そんな印象を持ちました。
素材の味わいをストレートに伝えることの素晴らしもあるし、こういうふうに、そこに何かひとつ、アイスクリームもお菓子なんだ・・・というパティシエとしてのこだわりのようなものがある味わいも素晴らしい。それが、パティシエの作るアイスクリームなんだなと、感激しました。
+100円で、サブレやキャラメルナッツのトッピングができるのも、いかにもお菓子らしい!
店内にはイートインがないので、基本、テイクアウトですが、隣のコーヒー屋さんのカウンターで、コーヒーと一緒にいただくこともできます。アイスクリームにささっているのがフロランタンっていうところもパティスリーならではですよね。

これぞパティシエのアイスクリームという濃厚な味わいの「バニラ」と、杏がとても濃い味わいで甘さもガツンと効いて気持ちのいい「アブリコ」

甘さの中に塩が旨みとともに広がる「サレ」と、甘さと風味がしっかりとした赤い桃を連想させる「ペッシェ」

香りのしっかりしたピスタチオのペーストを使った感のある「ピスタチオ」と、パイナップルの味と甘さがしっかりして、実もつぶつぶっと入った「アナナス」



ラ・ヴィエイユ・フランス
住所:東京都調布市若葉町2-1-2 1F
TEL:03-6279-5509
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休業)
URL:http://lavieillefrance.jp/





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