開催期間中には様々なイベントが繰り広げられていますが、各企業が主催するモバックセミナーもそのひとつ。新製品・新技術・新情報を教えてくれるという12のセミナーの中で、パナデリアが特に注目したのがこちらの会社。大阪を本社に構え、ナッツやドライフルーツの輸入・販売を主に行っています。なんでも、今回は「油分離の無いアーモンドプードル『ふわっと芳醇アーモンド』」が披露されるのだとか。“ふわっと”だの、“芳醇”だの、ネーミングからしても気になる素材。これは早速参加してみなくては!





「『ふわっと芳醇アーモンド』の一番の特徴は、従来品との加工方法の違いにあります。アーモンドプードルの加工法は、日本では「ロール挽き加工」が主流。これはホール状のアーモンドをローラーに通すことで圧力を加え、すりつぶしたものをふるいにかけるという工法。一方、イシハラでは「ミクロンカット製法」で加工しています。これはアーモンドの表面を引っ掻くことで細かいプードル状にしていくというもの。大根おろしを円筒形にしたようなものをイメージされるとわかりやすいかもしれません。まずは、プードル状の状態で、従来品との違いを実感してみてください」

とイシハラ東京営業所の長岡さん。確かに、「ふわっと芳醇アーモンド」は、プードルの表面に油分や水分が浮き出ていないため、サラサラとした触り心地。一方で、通常のアーモンドプードルは油分や水分がにじみ出てしまい、しっとりとしています。これなら製品にした時にも影響がありそう。

「油浮きを抑えることによるメリットは多くありますが、中でも焼き上がった商品がふっくらとしてボリューム感が出る点、そして焼成後の香りの持続性がある点が大きな魅力ですね」

食感の演出に優れた「アーモンドスターダイス」などの興味深い商品も並びます

生地のふっくら感や口溶けの良さを活かした焼き菓子類


それでは、この「ふわっと芳醇アーモンド」の特性が活かせるのはどんなお菓子なのでしょう?

「具体的にはダックワーズやマカロン、ブール・ド・ネージュなどに向いているのではないかと思っています。つまり、ふっくらさっくりとしてホロッと口溶けの良い焼き菓子ですね」

ふっくらさっくり、ホロッと・・・そんな食感に仕上がれば理想的。それぞれの特性を活かして、このお菓子にはこのアーモンドプードルと使い分けることができれば、お菓子のバリエーションもぐんと広がりそうです。