ところ変わって、こちらはスイーツのワールドカップの日本代表を決定する選考会。2年に一度アメリカで開催されるWPTC(ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ)は、次回2008年で第4回目を迎えます。歴史はまだ浅いものの、MOFの称号を持つパティシエが多数参加するなど、ハイレベルな戦いが見もの。クープ・デュ・モンド・ド・ラ・パティスリーと並んで世界中の製菓業界から注目されている大会なのです。2006年に開催された第3回大会では、日本チームは見事準優勝!更に、キャプテンを務めた「サロン・ド・テ・スリジェ」の和泉光一シェフはチョコレートピエス部門で個人優勝という快挙を成し遂げました。第3回目にして、その実力の高さを見せつけた日本チーム、次はもう優勝しかない!

慎重に組み立てを行う選手の後ろで・・・審査員の後藤さんがしっかりチェックしています!

つるんとした綺麗な球体も、もちろんチョコレート


会場では、スイーツ研究家の平岩理緒さんなどの司会のもと、オープン形式で競技が繰り広げられました。内容はチョコレート細工部門と飴細工部門に分かれ、それぞれ7時間かけて大きなピエスを完成させるというもの。普段はなかなか目にすることのない型や素材、技法が飛び出すから興味津々です。目の前で次々と出来上がっていくのは、花やフルーツ、球体、鳥、蝶、扇などの形も色もさまざまなパーツ。これら全てが、飴またはチョコレートというシンプルな素材だけでできてしまうのだから本当にすごい!更に、パーツを仕上げたら、今度は組み立てという難関が待ち構えているのだから、最後の最後まで気が抜けないのです。

次はどんな技が飛び出すのかな・・・観客席も興味津々


今回の選考会では、チョコレート細工部門と飴細工部門からそれぞれ5名が出場しました。この中で次回WPTCの出場権を手にすることができるのは、各部門の優勝者のみ。さあ、栄冠は誰の手に?



(後日記)
2月24日に表彰式が行われました。優勝された皆さま、おめでとうございます!2008年の本大会に向けて頑張ってください!

チョコレート細工部門 1位 藤田浩司さん(潟qロコーヒー ケーキ工房)

飴細工部門 1位 川村英樹さん(パティスリーアテスウェイ)