ご当地の乳製品が一堂に会する、乳製品にとっては夢のようなイベント、「ミルクツアー ニッポン2011」。今年は、70社350アイテムへと大幅に種類も増え、会場もサンシャインシティの展示ホールへと場所を拡大しての開催となりました。
このイベントの特徴は、なんといっても、普段は地元でしか流通していないような生産者のこだわりの製品を味わえること。産地や牛の育て方、そして製法によって異なる味や個性を、一度に楽しめてしまうというのが醍醐味です。
それでは、さっそく会場をのぞいてみましょう!



場所は、サンシャイン内の展示ホール。昨年より広く、商品数も増えてパワーアップ!どんな乳製品に出会えるか楽しみです




まずは駆けつけ一杯!北海道江別市にある「小林牧場(新札幌乳業)」の“さわやか牛乳”を試飲してみました。ノンホモ85℃30分間パスチャライズ殺菌ということで、濃厚ながらすっきりとした、みずみずしい口当り。味わいには、コクと甘みがしっかりとあります


国産のブルーチーズも発見!第7回ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト「優秀賞」を受賞したという本格派です。ちなみに、牧場からチーズ工場までは車で10分ほどなので、鮮度のいい生乳でチーズを作ることができるのだそう


2杯目は、同じく北海道の十勝から、「あすなろファーミング」の“あすなろ牛乳”。ノンホモ低温殺菌(63℃30分)で、こちらもサラッとした口当りです


同じ北海道でも、今度は道東から。釧路から根室に向かう国道沿いに本店を構える「ファームデザインズ」です。残念ながら牛乳はもう品切れでしたが、代わりに牛の形がかわいらしい「うしサブレ」をいただきました。ちなみに牛乳は、東京駅の近くにある北海道の物産館「北海道フーディスト」でも購入できるそう(常設ではないので事前にご確認ください)


場所は変わって、岐阜県飛騨にある「牧成舎」の牛乳“白の命”。なかなか重みのあるネーミングですね。ポイントは、良質な生乳を24時間以内に、65℃30分の低温で殺菌していること。そのためか、とにかく甘みを強く感じました。紀ノ国屋や伊勢丹、ヒルサイドパントリーなど都内での取り扱いもあるので、気になる方はチェックしてみてください


牛乳の試飲が続く中、気になったのがチーズのラインナップが豊富な長門牧場。長門牧場は、信州北白樺高原の標高1400mの地に牧草地があり、牧場内のプラントでチーズ作りも行なっているのだそうです(牛乳やアイスクリームもあります)


さっそくゴーダチーズをひと口いただいてみてびっくり。風味がとても濃厚で、ヨーロッパチーズに負けない力強さのなかにも、どこか日本らしいマイルド感がありました。日本のチーズも日々進化していることを実感!そのほか、定番のクリームチーズやちょっと珍しい味噌チーズなども発見


進化した国産チーズのおいしさに目覚めたパナデリア。次に立ち寄ったのは宮崎県の「ダイワファーム」です。実は、宮崎県では最近、チーズ作りが盛んになってきていて、おいしいチーズが次々に登場しているのだとか。ウォッシュタイプのチーズ“ロビオーラダイワ”を試食させていただきましたが、ウォッシュタイプ特有のパンチのある香りと、トロッとなめらかな口当りが楽しめる本格的な味わいでした。ワインに合いそう!


昨年、そのこだわりぶりに感銘を受けた栃木県那須の「ハーレーファーム」。今年は新たに、“酪農家限定こだわりバター御用邸”というアイテムが登場していました。口に入れた途端、スッと溶けてなくなってしまうような口どけの良さは、牛乳同様、いわゆるバターとは別もの。驚きです!
(昨年の様子はこちらから:
http://www.panaderia.co.jp/event_report/milktour2010/index.html


バターといえば、最近都内のスーパーなどで見かけるのが、「北海道酪農公社」の“手造りチャーンバター”。小さめサイズでカップ入りというお手軽感も魅力です


福島の「酪王乳業」からもバターが登場していました。口どけがよく、乳の甘みが感じられるおいしさ。都内でも、福島のアンテナショップなどで販売をしているそうです


常々、“どうしてヨーグルトに1リットルサイズがないんだろう・・・”と疑問に思っていたのですが、ついに発見しました! 写真ではわかりにくいけど、実際に目の当たりにすると、なかなかの迫力。家族の多い方にはおすすめです


かわいらしいキャラクターに惹かれて向かったのは、“牛乳に相談だ。”でお馴染みの中央酪農会議のコーナー。これは、「MILK JAPAN」のキャラクターたちなのですが、実はかわいいだけではないのです。「MILK JAPAN」では、“牛乳が日本を元気にする”をテーマに、様々な活動を展開中。サイト上では、酪農体験の案内やレシピを紹介しているほか、お子さんの写真をはめ込めるデジタル絵本などの楽しいコンテンツも充実しています
(サイトURL: www.milkjapan.net




「牛乳が日本を元気にしていきます。」
そんなミルクジャパンのキャッチフレーズどおり、会場をグルリと一周した後はなんだか元気が出てきたような・・・



「牛乳が日本を元気にしていきます。」
乳製品は、生きている牛からいただいた大切な生乳から作られるもの。
そこには、酪農家の方たちの愛情がいっぱい詰まっていることを、改めて実感しました。
たかが牛乳、されど牛乳。皆さんも、じっくりとそのおいしさを味わってみてください!
(2011.02) 





Panaderia TOPへ戻る