Text by Chieko Asazuma  


グランシェフの「OSUMITSUKI」をテーマに、楽しい仕掛けをたくさん盛り込んだ「ダイナースクラブ フランス レストランウイーク2015」。ダイナースクラブ会員への先行予約も始まって、いよいよ幕を開けようとしています。
(詳しい記事は
 http://www.panaderia.co.jp/event_report/restaurantweek2015/index.html
そして、ここにきてさらにもう一つ、ユニークな企画が発表されました。

今年初めてレストランウイークのスポンサーとなった「ボンヌママン」とフレンチシェフとのコラボレーションです。
ボンヌママンは、あの赤と白のチェックの蓋でおなじみのフランスのジャム。フランスに行けば必ず見かけるのはもちろんのこと、日本のスーパーでも売っているので、いま冷蔵庫に入っていて今朝食べた、なんていう人もいるかもしれませんね。海外旅行中のホテルの食卓に小瓶が出てきた思い出のある人もいるのでは。いずれにしても、みんな一度は食べたことがあると思います。

そんななじみのあるボンヌママンのジャムを使った料理が、フランス レストランウイークに参加する10のレストランで食べられるというのが、今回の企画です。
デザートばかりではありません。前菜にメイン料理にと、ボンヌママンのジャムは大活躍。いつもはパンに塗ったりヨーグルトに入れることしかなかったジャムも、シェフたちの腕にかかって、その魅力を余すところなく開花させてくれそうです。

赤と白のチェックでおなじみのボンヌママンのジャム


それに先立ち、八丁堀のレストラン「ブラッスリー魚籃」の羽立昌史シェフが、アミューズから前菜、メイン、デザートに至るまで、すべてのお皿にボンヌママンのジャムを使ったフルコースを披露してくれました。

「ブラッスリー魚籃」は、8月に白金から移転してニューオープンしたばかりのお店。しっかりしたポーションで出てくるお料理の数々は、多くの人がイメージするフランスのビストロ料理に近いものがあって、女性のみならず、男性にも大人気。カウンター中心だった白金時代よりお店も広くなり、雰囲気もフランスそのものなのです。この日の試食会には、ボンヌママンの日本駐在事務所のノルウェン・ロシニョールさんや、ボンヌママンを使った料理を提供するレストランのシェフらも同席。ボンヌママンのカシスジャムをシャーベットにしたものが入ったスパークリングワインの乾杯からスタートしました。


「ブラッスリー魚籃」羽立昌史シェフ ノルウェン・ロシニョールさん


ロシニョールさんからは、ボンヌママンにまつわるお話が。
「ボンヌママンは、南仏で生まれ、ファミリー企業として数世代にわたってその地で生産され続けています。フランスの長い伝統から生まれた本物のおいしさをお届けすべく、使用するフルーツは厳選し、ごくシンプルに、フルーツ、砂糖、ペクチン、レモン果汁だけ。その味は、子供のころの温かい食卓の記憶を呼び起こします。日本語で“素敵なお母さん”“よいおばあちゃん”を意味する“ボンヌママン”と名付け、家庭の食卓を象徴するチェックの柄の蓋をあしらっているんです」

なんとこの日のレストランのテーブルクロスもボンヌママンのものでした。白いワッフル地で、周りにぐるっと赤と白のチェックの模様、そしてジャムの瓶とフルーツがかわいらしく描かれています。

その食卓にまず現れたのが「かぼちゃのフラン アニス風味 マンダリンオレンジジャムのジュレ ビゴール豚の生ハム」でした。小さな瓶は、もちろんボンヌママンのもの。そしてボンヌママンのロゴの入ったスプーンが添えられていました。
オレンジのジュレは、やさしくとろりとした舌触りで、ふんわりとした舌触りのカボチャの甘さととてもよくあいました。その甘さを引き締めるようにアニスの風味、そして生ハムの塩気が。


かぼちゃのフラン アニス風味 マンダリンオレンジジャムのジュレ ビゴール豚の生ハム


続いて出たのは「プラムジャムでマリネした鶏ムネ肉とフォアグラのテリーヌ」。パサつきがちなムネ肉も、ジャムでマリネしたせいでしょうか、しっとりと柔らかく、脂のなさをフォアグラがバランスよく補って周りのプラムソースとも相性抜群。甘さが加わって、より贅沢な一皿に昇華した印象です。


プラムジャムでマリネした鶏ムネ肉とフォアグラのテリーヌ


メイン料理はエゾジカでした。「エゾジカモモ肉の炭焼き イチジクジャムソース」、たっぷりとしたシカ肉は筋もなければ驚くほど柔らかく、もちろん臭みなんてありません。赤いお肉独特の鉄分たっぷりの味に、どこか共通点のある味を持つイチジクジャムのソースが寄り添います。


エゾジカモモ肉の炭焼き イチジクジャムソース


デザートは「チョコレートとマロンジャムのパルフェ、ミルクジャムのソルベ」。ボンヌママンの瓶のかわいらしさをそのまま生かし、しっかりした甘さで締めくくりです。コーヒーカップもボンヌママンのものが。


チョコレートとマロンジャムのパルフェ、ミルクジャムのソルベ


この日参加した、東京・東日本橋の「ふらんす料理 オステルリーラベイ」の冨山家永シェフは
「お祭り的なものが大好き。ボンヌママンのジャムでメニューを考えるのも、そういうイベントもとても楽しい。ぜひ盛り上げていきたい」
と話し、 大阪から駆けつけた「ラ・シーム」の高田裕介シェフも
「自分が2007年からパリに住んで修行していたとき、ほぼ毎日食べていたのがボンヌママンのクッキー。思い出の味を使っていい料理を作りたい」
と意気込みを語りました。


「オステルリーラベイ」 冨山家永シェフ 「ラ・シーム」 高田裕介シェフ


ボンヌママンのジャムを使った料理が食べられるのは、以下の10店。ぜひ、狙って予約してみてください。
ボンヌママンのジャムは、手に入りやすく、値段が手ごろなのも魅力ですよね。これらのレストランでの一皿がヒントになって、いつもはそのまま食べていたジャムを使って自分も料理を作ってみたいという気持ちになるかも。お料理の腕が上がるチャンスかもしれませんね。


「ブラッスリー魚籃」(東京)
 http://gyoran.com/
「ふらんす料理 オステルリーラベイ」(東京)
 http://www.hostellerielabbaye.jp/
「エルブランシュ」(東京))
 http://aileblanche.info/
「セレスティンホテル グランクロス」(東京)
 https://www.celestinehotel.com/
「ボングー・ノウ」(東京)
 http://www.to-vi.jp/noh/
「モルソー」(東京)
 http://morceau.pinoko.jp/
「レストラン パッション」(東京)
 http://www.pachon.co.jp/
「ル・プティ・ブドン」(東京)
 http://pachon.co.jp/jpn/petit_bedon/
「レストラン カズ」(福岡)
 http://www.kazukitchen.com/
「ラ・シーム」(大阪)
 http://www.la-cime.com/

ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2015 公式サイト
 www.francerestaurantweek.com
ボンヌママン 公式サイト
 http://www.bonnemaman.jp/





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