取材・文 下園 昌江  


フランスには、その土地ならではの食文化が色濃く残されています。
フランス地方のそれぞれの魅力を、食を通して伝えるビストロ ブノワの「ジェーム・ラ・フランス」。
2014年からスタートした期間限定のイベントです。フランスのある地域にスポットをあて、その地域の食材を使用した料理やワインを味わえます。フランス料理の多様性や地域色を感じられるということもあり注目を集めています

自然光が柔らかな店内


2016年テーマとなった地域はバスク地方、コルシカ島、ローヌ=アルプ地方、シャンパーニュ地方の4箇所。(バスク地方の回は終了しました。詳しいレポートはこちら)


コルシカ島に広がる雄大な自然。平地が少なく山岳地帯が多くを占める


第1回目のバスク地方に続く2回目のテーマとなる地方は「コルシカ島」。
フランス南部の地中海西部に浮かぶ小さな島で、ナポレオンの出身地としても有名です。
離島ということもあって、フランスを訪れてもコルシカ島まで行く機会はなかなかない方も多いと思います。自然豊かなこの島から生み出される食材や料理はどんなものだろうか?と非常に興味深いところでありますね。

左はコルシカ名産の柑橘「セドラ」


コルシカでは島を縦断する2000m級の山で採れる栗やハチミツ、そしてセドラやクレモンティーヌなどの柑橘類、森でのびのびと育った豚やそれを加工したシャルキュトリーが有名です。また、地中海の魚介類を使った料理はイタリアの影響を受けています。


温暖な気候で栽培されるブドウ コルシカ名産羊のチーズ


フランスの食で欠かせないワインとチーズですが、コルシカでもその両方が作られています。
コルシカでは少量ながらワインの生産があります。フランス本土と気候が異なるのでこの土地独自のぶどう品種もあるそうです。
チーズは羊の濃厚なミルクを原料にしたものが有名です。熟成具合によって味が変わっていくのもチーズの面白さです。ぜひコルシカのワインとチーズを合わせていただきたいところですね。

野口貴宏シェフ


イベント期間中の特別ディナー「ソワレ・グルマンド」では、料理やワインを楽しみながら、現地を訪れた野口シェフとシェフソムリエの永田さんによるお話や解説を伺えます。お二人のお話を伺いながらその地域に想いを馳せていただく料理は、また違った一味になることでしょうね。
ソワレ・グルマンドを予約した方先着30名様にはプレゼントがあるとのことで! これは嬉しい特典ですね。気になる方はお早目の予約をおすすめします。


ジェーム・ラ・フランス 第2回目 Corse(コルシカ島)
■ 会期:2016年7月22日(金)〜7月31日(日)
■ 価格:ランチ 5,500 円 / ディナー 8,500 円 いずれも税別

特別ディナー【ソワレ・グルマンド】
■ 会期:2016 年7 月21 日(木)19:00 開宴
■ 価格:9,000 円(コースメニュー+ソフトドリンク)または 12,000 円(コースメニュー+ワインペアリング)
いずれも税別
“ソワレ・グルマンド”の予約先着 30 名様に限り、野口シェフも訪れたジャン=ポール・バンセンシニーのフルーツジャム(360g)をプレゼント。コルシカ産の有機フルーツを原料に、伝統の方法で作られています。

今後のジェーム・ラ・フランスの予定はこちらの通り。
すでに前回参加した方もまだの方もフランスの地方を感じるジェーム・ラ・フランスをぜひ楽しんでみませんか?

第3回: ローヌ=アルプ地方:2016年10月21日(金)〜30日(日)
第4回: シャンパーニュ地方:2017年1月20日(金)〜29日(日)/「ソワレ・グルマンド」2017年1月19日(木)19:00〜


第1回 バスク地方はこちらから




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