Am 9:30  立ちはだかる22歳以下の壁!


最初の山場を越えたのか、会場内は比較的和やかなムード。…とはいえ、その間も審査員たちはそれぞれのテーブルを周り、じっと作業の様子をながめたり、質問したりと、目を光らせます。


貫禄を感じる審査員の面々。決して怖くは
ありませんが、やっぱり緊張しそうです!



「シェフがアシスタントをどれだけ指導して動かし、最終的にいいパンを作れるかが鍵。結局は人間性がかなり重要になってきます。極端な話、ひとりだけ食事をしてアシスタントを働かせる、なんていうのもマイナスイメージになってしまうんですよ」
と「メゾンカイザー」の木村さん。
「それから、この大会ではアシスタントが22歳以下というルールが結構難しい。フランスでは、中学や高校を卒業してすぐ職人になる人は珍しくないけれど、日本の場合は22歳以下の人が少ないですからね。今回も、まだ入って1ヶ月という新人や、他の店舗から来てもらっている子なんかもいるんです」
専門学校に行っていたとはいえ、お店に入ってたった1ヶ月とは!
ちなみに、「パリゴ」には22歳のスタッフがいなかったため、急遽頼んだアシスタントの玉岡さんと会ったのは、なんと一昨日のことだったそう。「VIRON」でも、パティシエ部門の新人スタッフにお願いしたという裏事情があったのだとか。フランスでは中学卒業後に職人になるというケースも珍しくありませんが、高校後、さらに専門学校へ行ってから働き始める人が多い日本にとって、この規定はかなり悩みの種のようです。


2人で成形作業をすすめる「デイジイ」チーム





「モンディアル・デュ・パン」って?