Pm 12:30 意外な「VIRON」の弱点


ところで、フランスで戦うと聞いて有利に感じるのが「VIRON」。バゲットやサンドイッチはお手の物だし、何といってもすべてのパンを、フランス産粉「レトロドール」で作っているわけですから。
「実は、そうじゃないんです。大変だったんですよ」
と、審査員でもある「VIRON」の牛尾さん。いったい、どうしてですか?
「この決勝は、粉が指定されているんです。うちは、フランス産粉ばかりでしょう? だから、普通だったら扱いやすいカナダや北米産の粉の扱いが非常に苦手で。同じ要領でバゲットを作っても、食パンみたいな生地になってしまう。有利と言われますが、ものすごいハンデでした」


バゲットにクープを入れる「VIRON」松田さん。
何の苦もないように見えますが・・・



ちなみに、今回の決勝大会での指定粉は日本製粉のフランスパン用粉「ジェニー」。「VIRON」を立ち上げる前から、ずっと職人としてパンを作り続けている牛尾さんがアドバイスをし、何度も試作を繰り返して、やっと満足のいくものが出来上がったのだそうです。


指定の粉を使いこなすのも技量のうち!


もちろん、本選で使う粉も指定のもの。タイプの違う6種類の小麦粉と3種類のライ麦が用意されています。といっても、使い慣れない粉を、慣れない気候と設備の中で、最高のパンに仕上げるのは、想像以上に大変なこと。臨機応変な対応力が不可欠といえそうです。





「モンディアル・デュ・パン」って?