前回のレポートで紹介したスペインとフランスの国境近くの町Saint-Jean-Pied-de-Portサン=ジャン=ピエ=ド=ポーでもお菓子を探す旅は続きます。


マカロン専門店 数種類のマカロンが袋詰めで販売されている

通りを歩いていると見つけたのがマカロンの専門店「La Fabrique de Macarons」。昔ながらのレシピで作られた素朴なマカロンは、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ココナッツなどのナッツ類を使ったもの数種類が揃います。マカロンの袋にはおばあさんのイラストが入っていて、『バスクのスペシャリ テ おばあさんのレシピ』と書かれています。きっと昔から家庭で作られてきたマカロンをベースにしているのだろうと思います。
バスクといえば、サン=ジャン=ド=リュズのアダムのマカロンが有名ではありますが、それとはまた違うマカロンで、もう少しおやつ的な感覚の親しみやすいものです。


香辛料の専門店

そして、珍しいなと思ったのが香辛料の専門店。
バスクは特に香辛料が有名というわけではないのですが、私達日本人にはこれだけの種類の香辛料が袋に入って並ぶ様子を見ることはなかなかないので、買うつもりはなかったのですがついついお店で見入ってしまいました。コショウやコリアンダー、シナモンそして見たこともない様な香辛料などがあり、お料理好きな方は創作意欲がわきそうですね!


Pâtisserie Barbier Millox Artizarraの看板

そして、この地で訪れたお店で最も印象的だったのは、Patisserie Barbier Millox Artizarraというパティスリーです。ここに行った一番の目的はショーモンテ(Chaumontais)というお菓子を食べる事でした。
ショーモンテは、以前菓子講習会であるシェフがバスク地方で出会ったお菓子として紹介されていたのです。そのため、なんとなくのお菓子の構造は知っていたものの現地ではどのように売られているのか、どんな形、味なのか興味が高まっていました。


イデアル・ショーモンテというお菓子 1人用サイズとアントルメがある

お店に入ると、早速ありました! ショーケースの一番目立つところに大小サイズでいくつものショーモンテが並んでいました。
1人用サイズの小さなものは楕円形、アントルメサイズは大きな丸い形をしています。
見た目は何か他のお菓子に似ているわけでもなく、もそっとした輪郭と粉糖の白さが目立っていました。


ショーモンテの説明書き ショーモンテ断面。メレンゲ生地でバタークリームをサンド

ショーケースの上に、ショーモンテの説明書きがありました。それによるとL'IDEAL CHAUMMONTAIS(リデアル・ショーモンテ)は、アーモンド入りのメレンゲとプラリネ入りのバタークリームで構成されているとあります。正式名称はショーモンテの前にイデアル(理想的な、等の意味がある)がついているようですね。菓子名のもととなるChaumont(ショーモン)は、シャンパーニュ地方にある地名で、どうやら元々はこの土地のスペシャリテだそうです。それが遠く離れたバスク地方のサン=ジャン=ピエ=ド=ポーで食べられるというのは不思議な感じですね。詳しい経緯はまた今度リサーチしてみたいと思います。


昔から定番のフランス菓子 シュクセ

イデアル・ショーモンテ以外には、エクレアやミルフィーユ、りんごのタルトなどまさにフランス菓子の定番といったクラシックなお菓子が並んでいます。ちなみにイデアル・ショーモンテの手前に並んでいる四角いお菓子はシュクセです。構成生地がショーモンテとほぼ同じ感じですが、組み立ての形状が異なるので味や食感などは全く別のものに感じます。

ガトー・バスク


ガトー・バスクの包装

バスク地方のスペシャリテ ガトー・バスクも並びます。
カスタードクリームとスリーズ(さくらんぼ)の2種類です。たしかこちらのお店は小さなサイズが無かったので、大きなアントルメサイズを購入しました。味はスリーズ。日本でガトー・バスクを食べるときにはカスタードクリームが好みなのですが、バスク地方で食べるときには不思議とスリーズの方が美味しく感じ、スリーズを選ぶことが多かったです。

シンプルですが可愛らしい箱に入れ赤いリボンでラッピングしてくれました。


香ばしく焼かれたガトー・バスク 黒サクランボのジャムがたっぷり

カットしてみると、中には黒サクランボらしく、色の深いさくらんぼジャムがたっぷりと入っていました。しっかりした甘さで1切れ食べれば大満足の味です。


サブレ・バスク マカロン


そして、シンプルなサブレやマカロンも購入。
焼きっぱなしのお菓子なので素材の味がそのまま活きている味です。
調べたところ、このお店のサブレは、ビアリッツのエピスリーMaison Arostéguyでサブレ・バスクとして売られているようです。その他にもバスク名産のパテやらショコラ、コンフィチュールなど魅力的な食品を扱っているようなので、次回ビアリッツを訪れる際には是非このエピスリーに寄ってみたいと思います。
 (http://www.arosteguy.com/biscuits-sucres-et-sales/388-sables-basques.html


巡礼路の町として有名なサン=ジャン=ピエ=ド=ポーですが、お菓子を目的に周っても楽しい土地です。スペインとの国境付近なので、このままスペインバスクを巡るという旅も楽しめそうですね。

さて、バスクのお菓子旅はこれで最終回です。長い様な短い様なバスク滞在。フランスバスク自体は限られた狭い範囲なのですが、食文化をテーマにして周っていると、あっという間に数日過ぎてしまいます。改めて訪れたい土地もあれば、まだ未踏の地、ガトー・バスク発祥といわれる町カンボ=レ=バンを次回は訪問したいと思っています。
そして、フランスバスクとはまた雰囲気が異なるスペインバスクも一度訪れてみたいものです。

さて、バスクを巡った後はパリへ移動したのですが、その途中ダックワーズ発祥の地ダックスを訪れたので、次回レポートはその時の様子をご紹介したいと思います。


La Fabrique de Macarons
http://www.lafabriquedemacarons.fr/

Patisserie Barbier Millox Artizarra
17,rue d'Espagne 64220 Saint Jean Pied de Port

Maison Arostéguy
5, Avenue Victor Hugo 64200 Biarritz
http://www.arosteguy.com/






バスク・目次に戻る