ところで、刈り取る前の穂を良く見ると、ひとつの穂から分岐していることがわかります。

「ひと粒から出た芽は、節ごとに分岐します。節はだいたい14あり、多いものでは8本ほどの穂が枝分かれして生えています。一番背が高いのが最初に出たもの。50粒ほど実りますが、最後に出たものは実る数も少なく、サイズも小さいんです。平均すると穂当りは20〜30粒ですね」

ちなみに、ちょっと無理してつかめる10cmほどの幅を刈り取ると、麦粒は20gほど。お米にするとお茶碗一杯くらいになるそうです。


たくさん生えているように見えても
根っこは一緒。
長い穂と短い穂とでは、
長さも大きさも結構違います



要領をつかんできたのか、参加者たちの刈入れも順調。どんどん穂の山が出来ていきます。
その中でも、一際軽快にのこぎりがまを操っていたのが、「レジオン」の藤巻シェフ。手馴れた様子で一度にたくさんの穂を掴み、ザクッと刈り込んでいきます。

「刈入れ?やったことありますよ!この鎌は慣れた頃が危ないんだよね」

さすが、農業に詳しい藤巻さん。今年はライ麦を神奈川県の別の場所で栽培するなど、素材に関してのこだわりはますます深まっているようです。

「レジオン」藤巻さん。
帽子の横に麦を1本挿した姿が決まっています!



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