今日の集合は7:50。各自朝食を食べて部屋に集まる予定だったのですが、目覚し時計の設定を1時間まちがえたスタッフYとSは朝食抜き。

「おはよう!クグロフ食べた?周りがサクッとして、中はフワフワ。すっごくおいしかったよ〜」

と満足気なスタッフKとMの言葉が胃袋にグッと響きます。クグロフやチーズ、ジャムに囲まれたアルザススタイルの朝食に迎えられ、すっかり昨晩のモヤモヤが晴れた様子。うらやましい・・・。

クグロフやデニッシュは自分で好きなだけカット。やっぱり人気はクグロフ

こんな可愛らしさが似合うのはアルザスならでは


さて、今日はコルマールへ向かいます。
コルマールは、ストラスブールから電車で30分ほどの場所にある小さな村。アルザスといったらコルマールと言っても良いほどの観光名所で、お菓子やパンの店も充実しています。

電車のチケットに印字をするのは、こんなポップな機械

「フェルベールさんはどの辺かな?」移動中も打合せは欠かせません


コルマール駅で私たちを待ち受けていたのは、アルザス在住のフランス人にしてパナデリア会員でもあるCさん。日本で暮らしていた経験もあり、驚くほど日本語が堪能なのです。今回は、お忙しいところ無理を言って、コルマールを案内していただくことになりました。
フフフ・・・、これでもう怖いものなしです。

朝、9時。コルマールの駅に到着です。


まずは、駅の近くにある「Schmitt」へ。Cさんによれば、今のパティシエに変わってから24年になるという、古くからのパティスリー。
落ち着いた店の雰囲気や、ぽってりとしたケーキの表情は町のケーキ屋さんといった印象。サロンでコーヒーを飲む男性の姿が、日本の喫茶店でモーニングを食べるおじさんとどこか重なって見えてきます。


「ついこの間まで、日本人の研修生が3人もいたんですよ。日本人は真面目で一生懸命働きますね」

と、笑顔を見せるマダム。なんだか、こちらまで温かい気分になりました。

サロンもあって居心地のよさそうな「Schmitt」