物欲と感動の交錯する複雑な胸中のまま、「メゾン・フェルベール」を後に・・・。
正直なところ、まだ買い足りないような気持ちですが、私たちの戦利品(お菓子たち)の多さは、ヴェロさんには衝撃的だったよう。
さて、気分一新、今日はヴェロさんとヴォ−ジュの山々へ。私たちが来ると聞いて、随分前からこのプランを考えていてくれていたそう。先ほどの雨はすっかり止み、なにやら爽やかな予感がします。

左がヴェロさん。昨年、サロン・ド・ショコラ東京で彼女の作品にうっとりした方も多いのでは?


コルマールを後にし、車でマンステール方面へ。車窓から見える風景は美しい絵画のよう、このままここで暮らしたい・・・、そう思わずにはいられません。

いよいよ森に入ります!


深い山道に入ってから、小一時間も登ったでしょうか。約1名が車酔いで真っ青になったものの、無事目的の場所オーベルジュ「Schopferen」に到着。今日はここでランチです。

澄み切った山の空気がおいしい!


車を降りると、私たちを出迎えてくれたのはアヒルや馬、そしてヤギなどの動物たち、そして凍るような冷たい風。暖冬とはいえ、ここは標高が高く、とっても寒いです!

寒さにめげず、楽しそうに暮らしている様子


山小屋の中で出迎えてくれた松ぼっくり



りんごのジュース
ほんのり赤みを帯びたりんごのジュース。酸味がキリッとした清々しい味わいです。


野菜のポタージュ
15人分はありそうな大きなポットでサーブされたポタージュは、野菜の旨みがギュッと凝縮した濃厚な味わい。香味野菜の香りが効いていて、シンプルで素朴な中に技が光っています。大きくカットしたクルトンもおいしい!


フライシュナカとサラダ
前の晩にも食べたアルザス名物の一皿。しっかり焼き目をつけたお肉がたっぷり入っていて、ハンバーグにも似た味わい。スパイスもしっかり効いていて、肉の旨みが引き立っています。ボリュームもたっぷり!


シェ−ブルチーズの一皿
シェ−ブルチーズを豪快に乗せたオープンサンド風の一皿。中がトロッとやわらかく、クセもマイルドなので、ヤギのチーズが苦手な人でもおいしくいただけそうです。




〜 デセール 3品 〜
マンステールチーズ用のミルクで作る生チーズにグラニュー糖とキルシュをかけた、シンプルなデザート。あの河田シェフもお気に入りだそう。華やかなキルシュの香りとフレッシュな乳風味のチーズ、そしてジャリジャリとしたグラニュー糖の食感がとても良く合います。ここでしか食べられない貴重な味わい!

アイスクリームをビスキュイで挟み、上にたっぷりとクレームシャンティを絞った一品。濃厚な味わいと軽さを併せもつ生クリームに脱帽です。

リンゴのコンフィとクレームパティシエールを入れて焼き込んだシンプルなタルト。お母さんの手作りといった素朴な味わいです。


ちなみに、美しきベジタリアンのヴェロさんは、デザートもあまり口にしません。スープとサラダ、それにハーブティを前に、私たちの食べっぷりを楽しそうに眺めていました。