まだまだ気分は山々やブドウ畑ですが、アルザスに別れを告げ、空路でパリへ。とはいえ、この時点で荷物がいっぱい・・・。嫌な予感がよぎります。

「パリなんて大都会には行きたくない!」

と嘆いていたパナデリアですが、その舌の根も乾かぬうちに、気分はパリのお菓子&パンモードに突入。まったく調子の良いものです。 「アルノー・ラエール」、「セッコ」に「プージョラン」、「ラールデュパン」、「デニス・アカボ」に「ラファイエット」・・・。日本で“もう一度食べたい”と切望していたあのお菓子やパンに、いざ再会!今回は、「ヴァンデル・メルシュ」や「BOULANGERIE par Veronique MAUCLERC」などの新しいお店も訪れました。

食べて、書いてはパナデリアのお約束

「パトリック・ロジェ」のショーウィンドウを美しく飾るショコラとペンギン


「ピエール・エルメ」では、広報の方にお会し、店内の写真もたくさん撮らせていただきました。
宝石のように輝くケーキ、そして高く積み上げられたマカロン、反対側の壁にはコンフィチュールや焼き菓子、ショコラが並びます。相変わらずの人気ぶりで、奥へと細長い作りの店内は、開店と同時に人でいっぱいに。またたく間に行列ができてしまいました。

さすがエルメ。随所にセンスを感じます


今回はノエルシーズンのため、フォアグラ入りのビッシュドノエルやマカロンなど、エルメらしい驚きのあるアイテムも。華やかな色といい、洗練されたデザインといい、やはりエルメのケーキには心を揺すぶる何かが秘められているようです。

そして、夢にまで見た“クグロフ”やフォアグラ入りのマカロンなどを購入。実は、日本でファンになった“サブレ・ショコラ・オ・バナーヌ”を本場で買って帰ろうと目論んでいたのですが、なんと日本より値段が1.5倍程度も高くてびっくり!(マカロンなど日本よりも割安なものもあります)とにかく、今はユーロが高いので、お菓子に限らず、日本で買う方が割安なケースもあるのだとか。とにかく、今回の旅行では至るところで円安の辛さを実感しました。

美しい色合いのケーキやマカロンたち。端から全部食べてしまいたい!


「やっぱりアルザスで買ったお菓子、ちょっと少ないんじゃないかなぁ?まだドンドンお店を回らないと!」

十二分に買ったはずのお菓子ですが、帰国が近づくにつれ、ジワジワとプレッシャーが背後に迫ってきます。

今回はBIOのマルシェを訪れました。野菜やパンはもちろん、乳製品や肉類も揃います


「それじゃあ、二手に分かれて買出しをしよう」

と、効率アップ作戦を開始。午前中に買ったお菓子を抱え、「アルノー・ラエール」、「デニス・アカボ」、「セッコ」と「プージョラン」へ向かいます。

足早に店々を飛び回り、やっとのことで買出しを済ませると、あたりはもう真っ暗。ピカピカのイルミネーションをほどこしたエッフェル塔の光が、夜空に眩い光を投げかけています。

シャンゼリゼ通りのイルミネーション。疲れや寒さも吹き飛ぶほどの美しさでした


「でも、今日の買出しだけですごい荷物だよねぇ。かなり重たいし、かさばる・・・」

うーん、この荷物たち、本当に持って帰れるんでしょうか?