電車で「ラール・デュパン」へ

ラロスさんと同じ、若きM.O.Fブーランジェの店と聞いて、ぜひ行きたいと思っていたのがここ。ほとんどのパンに、自慢のルヴァン種を使い、7種類あるバゲットは一日に約1200本を焼き上げているのだそう。 界隈はたくさんの人が住んでいる場所らしく、近くには、新鮮なフルーツや店頭で鶏をローストするお肉屋さん、ずらりと並んだ姿が圧巻のチーズ屋さんなどが並び、パリっ子の生活がイキイキと伝わってきます。

(量り売りのナッツ。買って帰りたい！)	(色鮮やかで味の濃いフルーツ)
(新鮮そのもののクリームは感動のおいしさ！)
(コンテチーズと一緒に食べるカリンのパートドフリュイ)	(目移りしそうなチーズ)

そして、だんだんと見えてきたのは、通りへと溢れた長い行列！「ラール・デュパン」は噂どおりの人気店のよう。ちなみに、パナデリア内での人気もNO.1でした。

(行列は通りまで。お茶目なおばさんがスマイルしてくれました)
(バゲットの種類の多さに圧倒されます！)
(2004年、わずか26歳でM.O.Fを取得したボリス・ポルトラン氏)
(ブーランジェリーとはいえケーキも見事です)	(焼き立てのバゲットをかじる幸せ！)

ここでランチタイム。

来る途中、ずっと気になっていたチキンのローストに、チーズとクリーム、それから小ぶりのイチジクを買って、即席ピクニックが完成。 太陽の下でいただくのって、本当においしい！

(食べては書き、書いては食べ・・・)

	バゲット   バリッと厚いクラストが最高！おせんべいのような香ばしさ。もっちり弾力のあるクラムは、フワーッとルヴァン種が香り、幸せの味。ほのかな酸味に、クリームがぴったりでした。
クロワッサン   チーズのように濃厚なバターの風味に感動！見た目はちょっと不恰好ですが、この厚めの層が生み出す不思議な食感が病みつきに。
	パン ドゥ シェ-ブル   口に入れた瞬間、フワーッと広がるシェ-ブルチーズの香りが素晴らしい。モロモロとした状態で練り込まれたチーズ、それを包み込むような弾力のあるやらかいクラム、そして粉の旨みが最高です。
ヴィエノワ   フンワリときめ細かい生地。外側のカリッとした部分は、旨みがあってしみじみとしたおいしさ。
	ノワゼット   名前の通り、ノワゼットがゴロゴロと丸のまま入っています。みっちり重量感のある生地は、水分が多くしっとり。ノワゼット自体の甘みが強く、日本では味わえないおいしさ。
クロワッサン オ ザマンド   特筆すべきは底の部分のカリカリ感！砂糖がすっかりキャラメリゼされ、香ばしい風味が広がります。シロップに浸したタイプですが、べたつかず甘みも適度。そして何より、バターのミルキーさがポイントです！

再び、サロン・ドゥ・ショコラ会場へ

今日の目玉はジャン=ポール・エヴァン氏とフランソワ・プラリュ氏によるセミナー。難しい内容に戸惑いながらも、貴重な体験となりました。

そして本日の夕食は、 なんとアラン・デュカス氏がプロデュースする「ブノア（BENOIT）」

最近、青山にオープンしたことでも有名なお店です。少し緊張して中へ入ると、「Bonsoir！」と大きな明るい声がして、ニコニコと愛想の良いおじ様がテーブルへと案内してくれました。 落ち着いた木の色、味のある豪華なシャンデリア・・。古きよきパリ、とでも表現したいクラシカルで華やかなムードに、今までの疲れも吹き飛んでしまいました。 そして、食事がスタート。口の中でとろける甘―いフォグラ、シンプルにソテーした旬のキノコ、そして濃厚なソースでホロホロになるまで煮込んだウサギ・・・。

(濃厚なフォアグラにリンゴのピュレが絶妙)	(季節もののキノコは最高の贅沢)
(じっくり煮込んだうさぎに濃厚なソース。味、ボリュームともにがっちり！)

デザートには、プロフィットロールとタルトタタンをオーダー。このプロフィットロール、なんと銅鍋でアツアツに温められたチョコレートをつけて食べるという演出が。ひんやりアイスクリームとアツアツのチョコソースの組合せがたまりません。タルトタタンは、想像通りのボリュームと濃厚な味！じっくりと火を通したリンゴは、甘みと酸味が深く、力強いおいしさでした。 おいしい素材を気取らずに食べる、やっぱりビストロは最高です！

(食べるまでを楽しむ演出が素敵。シュー皮もおいしい！)
(つやのある深い飴色が見事。これぞタルトタタン！という正統派のおいしさ)

〜 Shop Data 〜

<ラール・デュパン> 29,rue Secretan 75019 Paris Tel：01.42.40.23.86

<ブノア> 20,rue St.Martin 75004 Paris Tel : 01.42.72.25.76

←パリ特集へ戻る

↑この日のトップへ戻る

翌日へ→