お菓子やパンを食べるだけでなく、使われる素材についてもとことん追求!というのがパナデリアのモットー。最近気になっていたのが砂糖に変わる合成甘味料、以前に何度か取り上げた「砂糖」の世界は、ここ数年でますます進化してきているようだ。そう思って砂糖を調べるうち、日本ではまだあまりメジャーとはいえない「コンフィズリー(confiserie:砂糖菓子)」をもっと食べてみようじゃないか、ということになった。 「コンフィズリーってどんなものまで含むの?」「砂糖たっぷりのものを集めて試食会を開いても、人数集まるかなあ。」「コンフィズリ置いてる店って以外に少ないかも。」なんて疑問や不安を抱きながらも参加者を募ったところ、意外や意外、あっという間に予定人数を上回ってしまった。


「コンフィズリって扱っていらっしゃいますか?」たくさんのお店に電話をし、まずこの質問をしてみる。予想通り置いていない店も多い反面、力を入れているところはたくさんの種類を取り揃えている。「やっぱりないか・・・。」とがっかりしたり「そんなにいろいろ作ってるんだ!」と感激したり。 特に凄かったのはオーボンヴュータン。名前も知らなかったようなコンフィズリを本当にたくさん揃えている。「いったい誰がそんなに買うんだろう!?」なんて不思議に思うくらいで、改めてこの店の底力を思い知った。そのほかパティスリー・ドゥ・シェフ・フジウにも一から手作りのおいしいコンフィズリがあったりと、昔から正統派のフランス菓子をきっちりと作っているところはさすが守備範囲が広いな、という印象を受けた。


パリからも2店のコンフィズリが届いた。どちらも見たことのない斬新な色・デザイン・パッケージ!見ているだけで「コンフィズリって楽しい!」と思わせずにはいられない。日本のお店のものも、きれいな箱に入れられたりと負けず劣らず華やかで、やはり焼き菓子などに比べるとちょっぴり格の高いお菓子という雰囲気を持っている。

予想以上に素晴らしいゲストのシェフをたくさんお迎えすることもでき、いままでになく華やかな雰囲気の中行われた試食会だったが、その様子や出品されたお菓子をご紹介しよう。


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試食したコンフィズリ