【パン オ レ】 |
パンオレの生地の仕込みは、全材料をひとつのミキサーにかけるオール・イン・ワン方式。ただ材料を混ぜ合わせるだけではなく、ここでもコツが必要。
「塩には滅菌作用があるので、イーストと塩は少し離して入れること。グルテンを作るのではなく、砂糖を分散させるイメージで、初めは低速でミキシングしてください。また、バターなどの油脂分は初めから入れると、グルテンの形成を阻害してしまうので、一番最後に入れます」 |
パンオレは、コンデンスミルクや生クリーム、バター、卵を使ったリッチな配合。捏ね上がりはシルクのようにつややか! |
今回のパンオレの成形は、プチパンのクッペ型の他、クリスマスのテーマにあわせ、三つ編みと、リース型に仕上げます。意外にも難しいのが、この三つ編みパン。丸めた生地を細く伸ばしてから、3本取りで編んでいくのですが、実際にやってみるとなかなか思うようにキレイに編めません。コツは、きつくならないように、外側から大きく編みこんでいくこと。リース型は、さらに難易度が高く、6本の生地を2本ずつに分け、三つ編みにしてから丸めて作ります。 できあがりを見ると、几帳面にしっかり編む人、おおらかにふんわり編む人・・・とそれぞれ。同じようにやっているつもりでも、ついつい性格が出てしまうようです(笑) |
センターを少しゆったりめに編み、出来上がりはきれいなアーチを描くのが理想的 |
計6本の生地で編みこんでいくリース型。こちらは、本田シェフの作品。完璧! |
また、クッペ型は手前からクルクルと巻き込むようにして生地を丸め、綴じ目を下にして形を整え、卵を塗ったあと、はさみで切り目をいれます。 「あまり深く切り目を入れると、切ったところからガスが出て仕上がりが悪くなってしまうので、注意してください」 クープひとつ入れるのも、味わいを左右する大切な作業。全ての工程の意味を理解しながら、丁寧に作業することの大切さを実感。毎日大量に仕込むパン屋さんの仕事に改めて敬意を感じてしまいます。 |
パン屋並にたくさんの量の仕込みを経験。流れ作業でも、ひとつひとつの仕事には集中力が必要! |
さて、いよいよ焼成。窯から出てきたパンオレは、つやつやと黄金色に輝き、ふんわりと優しい香りに思わずため息!参加者の皆さんが作った三つ編みパンやリース型パンも個性豊かでどれもおいしそうです。 |
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