【パネトーネ】

一次発酵を終えた生地の分割作業からスタート。分割は、手粉をなるべく少なくして丸めるのがコツ。手粉が多いと、表面の水分が取られてパンがパサついてしまうそうです。

甘くフルーティーな香りがあたりに立ち込めます。柔らかく潤いのある生地は、見るからにおいしそう!


本田シェフのパネトーネは、「ヴェネティア式」。“ヴェネティアーナトッピング”という卵白、薄力粉、ヘーゼルナッツなどを入れたフィリングの上掛けと、あられ糖を乗せ、さっくりとした食感に仕上げるというヴェネチア伝統の製法です。
分割後、ベンチタイムをとった生地は、はみだしたフルーツを中に入れ込むように折って丸めます。紙製のカップに入れ、ホイロを終えた後、一番上にトッピングを絞り入れます。

パネトーネは大きく膨らむので、生地は容器の3分の2くらいまで。仕上げのトッピングが絶妙の食感を生み出します


「本場のパネトーネは、イタリアでしか生育することができないパネトーネ菌という特殊な酵母を使いますが、今回はイーストとルヴァン種を併用したブリオッシュに近い配合。単純にブリオッシュ生地にフルーツを混ぜてパネトーネと称している店もありますが、その場合は劣化が早いので、バターの一部をショートニングに置き換えることによって、保存性が良くなります」

パネトーネは、1時間かけてじっくり焼き上げます。焼いている間も、オーブンからフワーンと甘い香りが!あぁ、永遠にこのオーブンの前にはりついていたい・・・。

焼きたてのパネトーネ!こんもりとふくらんだ生地にカリカリのフィリング、白く輝くあられ糖がなんともおいしそう。見ているだけで幸せ!!





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