ノルマンディ・ノエル


チョコレート色に被われた見た目の通り、濃厚で食べ応えたっぷり。この季節にぴったりのビッシュです。ビターでスモーキーなショコラのムースの中には、苦みが効いたキャラメルのムース。その下のリンゴのジュレからは、芳醇なカルヴァドスの香りが広がります。大人らしい素材を使いつつも、乳風味が全体をまとい、どこか優しい仕上がりに。また、ジュレのようでいて適度にシャキシャキ感のあるリンゴが、爽やかな余韻を残します。







◆発想のヒントは?
修業時代に滞在していたフランス・ノルマンディ地方。そこで思い出深かったケーキをアレンジしました。ノルマンディ特産のリンゴやカルヴァドスを使っているのが特徴です。

◆素材や作り方について
チョコレートのムースに、ドミニカ産のカカオ70%のチョコレート(カカオバリー社の「サンドマング」)を使っているのがポイント。あまり馴染みがないかもしれませんが、スモーキーな香りやフルーティーな酸味があって、フルーツとの相性もいいんです。そしてこのムースに負けないように、他のパーツも力強く。キャラメルのムースもコクを出し、生地もガトーショコラタイプのもので存在感を出しました。また、センターには、カルヴァドスの香りをつけたリンゴのコンポート入り。これは紅玉を煮詰めたもので、少し食感を残すように仕上げます。チョコレート、キャラメル、リンゴという王道の組み合わせをしっかりと楽しめるように作っています。

◆オススメの食べ方はありますか?
自由に食べてください!各パーツをはっきりとした味わいに仕上げています。だから、バラバラに食べてもまとめて食べても大丈夫です。





シュトーレン ¥2,000
自家製ラムレーズンや黒糖などを使用。リッチでコクのあるタイプ
ノエルウールー ¥3,700
果肉入り洋梨ムース、キャラメルの組合せ
プレゼントにも良さそうなラッピングにも注目! マロン・ノエル ¥4,000
濃厚なマロンと甘酸っぱいカシスが好相性







◆クリスマスケーキにまつわる想い出を教えてください
フランスでの修業時代に、びっくりしたことがありました。クリスマスケーキを仕込んでいるときのこと。例えば飾りのフルーツをぽろんと床に落としてしまっても、平気で使っちゃうんですよ。みんな、当たり前のように涼しい顔をして。もちろん、日本では考えられないことです。まあ、週35時間の労働規制がすごく厳しいのと、自分たちも早く終わらせたいという気持ちがあるからだと思うんですが・・・。それにしても裏方は見たくないですね(笑)。

◆今年はどんな1年でしたか?また、来年はどんな年にしたいですか?
今年は生菓子以外のアイテムを増やした年。キャラメル7種、マカロン10種、コンフィチュール20種、ボンボンショコラ45種、焼き菓子50種以上、ヴィエノワズリが10種というように、かなり幅が広がりました。常連のお客様にも、新しい商品は好評です。 来年は、生菓子のレベルをもっと上げたいですね。これまではシンプルなものが中心でしたが、プラスアルファのものも増やしていけたらと思っています。

◆もしパティシエでなかったら・・・。X’masイヴに何を食べたいですか?
シュトーレンです!シュトーレンが大好きで、お店で出しているのも、自分が食べたいから(笑)。うちでは、ラ・ヴィ・ドゥースの堀江シェフに教わったレシピで作っています。
ベルギーの名店、「ダム」仕込みのもので、黒糖やたっぷりのフルーツ、ナッツ、スパイスを使った生地が特徴。中心にはマジパンを入れたリッチなタイプです。
印象的なシュトーレンですか?それは・・・橋本さんのものが一番でした。ちょっとマニアックですが、彼はイデミスギノやミクニを経て今もフランスで修業を続けている方。よく、自宅で発酵菓子を作って持ってきてくれていたんですが、それが他のどんな店のものよりおいしいんです!手で捏ねて家の普通のオーブンで焼いてもこんなにおいしくなるんだって感動しましたね。



マ・プリエール
住所 東京都武蔵野市西久保2-1-11
Tel0422-55-0505
営業時間10:00〜20:00
定休日不定休
アクセスJR中央線三鷹駅より徒歩6分
URL http://www.ma-priere.com/









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