パン・ドーロ　￥800

「素敵！」その形の美しさに、スタッフ一同がほれぼれとしたパン･ドーロ。もちろん見た目を裏切ることなく、味わいも極上です。卵の甘くて優しい味は、まさに黄金のパンという名の通り。チーズを思わせる深い香りや、ミルキーなバターの香りがリッチな余韻を残します。そして何より、きめ細かく、しっとりとした食感がこのパンの魅力。柔らかに舌の上でとろける感覚は、病みつきになりそう。ちょっとした手土産にしても喜ばれそうです。

◆素材や作り方について リッチな生地に仕上げたかったので、水分は卵黄と生クリームのみ（正確にいうとレーズン種とルヴァン種の水分は入ります）。それから、バターが粉に対して60％とたっぷり入ります。このパン、実は完成までに3日かかるんですよ。初日にイーストや生クリームで中種を作って、翌日レーズン種やルヴァン種などを入れて本捏ね、3日目に焼成というように。冷蔵庫の中で時間をかけて発酵させることで、旨みが生まれます。また、いわゆるパン･ドーロ型とは違う型を使いたいなあと思って、あの形にしてみました。夏限定のひまわり型も好評ですよ。 ◆オススメの食べ方はありますか？ スポンジ感覚で、アイスや生クリーム、フルーツなどを添えてもいいですね。赤ちゃんや小さいお子さんも大好きなので、お祝いの時にも是非。生クリームとイチゴで飾り付けをして、ローソクを立てればケーキ代わりになりますよ！

シュトーレン　￥1,600 （箱入りは￥1,800）

こちらは、22日のパナデリアのクリスマス会の時にいただく予定。パナデリア保管庫の中で熟成されつつ、じっと出番を待っています。味のコメントについては後日ご紹介しますので、お楽しみに！

◆素材や作り方について パン･ドーロと同じく、こちらもゆっくり時間をかけて作ります。中種を作ってひと晩寝かせてから、翌日、本捏ね。成形したら、一旦冷蔵庫で冷やすのがポイントです。これは、パンのように膨らませたくないから。しっとりさせたり熟成させたりという目的でイーストを入れていますが、食感は濃縮されたクッキーのようにしたかったんです。生地中にバターが60％入る上、焼き上がってからも澄ましバターの中に漬けているのですごくリッチ。ブランデーとコアントローにつけた3種のナッツ（クルミ、ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ）とレーズン、オレンジピール、レモンピールと、それからドライイチジクもたっぷり入っています。 ◆オススメの食べ方はありますか？ 1cmくらいに薄くカットして、甘くない紅茶やコーヒーと一緒にどうぞ。作ってから２週間以上経ったものがおいしい。段々熟成されて味わいが変化していくので、長く楽しめますよ。

◆クリスマスにまつわる想い出を教えてください シュトーレンを知ったのは、18歳。この世界に入り、大きなパン工場で働き始めた時です。それまでは、クリスマスといえばイチゴのショートケーキでしたから。ちなみに工場で作っていたのは、大量生産して型に詰めて焼くタイプのシュトーレン。初めて食べた感想は、あまり・・・（笑）。スパイスが入っていたのが、どうも合わないような気がして。いまでもその気持ちに変わりはなくて、うちのシュトーレンもスパイスを入れないで作っています。 ◆今年はどんな1年でしたか？また、来年はどんな年にしたいですか？ お店をオープンしてもうすぐ2年。とにかくあっという間でした。オープンと同時に子供が産まれて、子育てと同時進行になったからかもしれません。休みの日にも「オムツ買いに行こうか」って妻に仕事を言い渡されたりしますから（笑）。それに、うちは長時間発酵のパンが多いので、休みの日も仕込みは欠かせませんね。 来年挑戦したいことですか？・・・来年というより日々挑戦ですね。でも、自分がやりたいと思っていたことが形になってきているなと、てごたえを感じています。お客様も、随分来てくださるようになりました。ほとんどは近所の常連の方。名前はもちろん、家族構成も何をやっているかもわかるような、楽しいお付き合いをさせていただいています。 ◆もしブーランジェでなかったら・・・。X’masイヴに何を食べたいですか？ ベタな感じですが、丸ごとチキンとか。あと、大の蟹好きなので、蟹をボイルしてたっぷり食べたい！・・・ちょっと変な組合せかな（笑）。お菓子屋さんほど忙しいわけではないので、夜は自分たちの時間がもてますよ。クリスチャンなのでミサに出かけてから、家で食事したりといった感じです。なかなか時間は取れませんが、料理を作るのも好きなんです。得意なのは、炒飯とか揚げ物とか脂っこいもの。後は、バゲットを持ち帰ってそれに合わせた料理を作ったりもします。

パナデリーヤ・ティグレ
住所	東京都世田谷区下馬6-20-4
Tel	03-3414-5269
営業時間	9:00〜20:00
定休日	火曜・第3水曜
アクセス	東急東横線学芸大学駅より徒歩10分
URL	http://www.panaderia-tigre.com/

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