新年、明けましておめでとうございます!
いよいよ2010年がスタートしましたね。
今年は、冬季オリンピックにワールドカップ、さらに上海万博なども開催され、世界的にも盛り上がりそうな予感・・・。この勢いで、不景気なんかもパーッと吹き飛ばしたいものです。
充実すればするほど、瞬く間に過ぎてゆく年月ですが、美味しいもの同様、しっかり噛みしめないともったいない!
という訳で、パナデリアも2009年を冷静に振返り(?!)、清く美しい心で2010年を迎えたいと思います。


2009
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東京ドームでの甘〜い生活
 〜スイートスイーツジャパン開催〜


パティシエの世界大会「世界パティスリー」&「スイートスイーツ」、皆さんは行きましたか?
3日間に渡って開催された、このスイーツの一大イベント。パナデリアは、取材やらお手伝いやらで、朝から晩まで大忙し!会場となった東京ドームシティに、まるで住み着いているような状態でした。そんなわけで、このイベントはとても印象に残っています。
「S.コヤマ」の小山シェフのパティシエロックナイトで盛り上がったり、ひたすらお菓子をカットしたり、パナデリアのKに至っては急遽、セミナーのステージに立つことになったり・・・と、ホントに内容の濃いイベントでした。「カルティエ・ドゥ・パン」のM.O.Fブーランジェ、フレデリック・ラロさんと一緒に食事をしたことも、素敵な思い出です。
( http://www.panaderia.co.jp/event_report/2009IPGP_SSJ/index.html)

思わず目を疑う、見事な変身ぶり!
高音シャウト系です

どんなに忙しくても、カメラを向けるとニッコリ。ラロさんのバゲット、おいしかったなぁ〜




とろけるような、美味しさの饗宴
 〜キャラメル・ヴァニラを楽しむ会〜


振り返ってみると、バタバタしていた割には、イベントが少なかった2009年(反省・・・)。そんな昨年の貴重な試食会が、このキャラメルとヴァニラを楽しむ会でした。

じゃーん!これはホンの一部です。あぁ、至福のひととき


それにしても、「インターコンチネンタル東京ベイ」の個室を借り切って、ひたすらキャラメルとヴァニラのケーキを食べたこの会はなかなか豪華。だって、「オ・プティ・マタン」武井シェフ、「ラ・スプランドゥール」藤川シェフ、「パティスリー・アカシエ」興野シェフ、「ドゥー パティスリー カフェ」菅又シェフのスペシャルケーキに加え、「ピエール・エルメ・パリ」や「レ・クレアシオン・ド・ナリサワ」からも特別オーダー品が並ぶなんて、なかなか体験できることじゃないでしょう?しかも、食べ比べることで、“キャラメル”と“ヴァニラ”の意外な個性も発見。これって、やっぱり試食会の醍醐味です。
という訳で、2010年はもっとイベントを充実させなくちゃ!と思っているので、お楽しみに。
(会報誌30号でご紹介しています)

見よ、この大きさ。
左は、「レ・クレアシオン・ド・ナリサワ」、右は「ピエール・エルメ・パリ」のケーキです





ユメシホウ収穫 & 石臼ブーム


恒例となりつつある、神奈川県での麦刈り。今年ももちろん、行ってきました!
昨年の“ニシノカオリ”は香りが高く、パンにしてもおいしい小麦でしたが、今年の「ユメシホウ」はそれ以上の出来栄え。本当に味が濃くて、風味が豊かで、とにかく美味しいんです!

決して怪しい人物ではありません(笑)。
麦刈りは、長袖+マスクが基本なんです!


今回は麦踏みをサボってしまったパナデリアでしたが、“ユメシホウ”くんは、スクスクと発育していて、そのたくましさに改めて感動。麦って本当に手のかからない優秀な作物です。
ところで、世の中、とりたて、もぎたて、できたてが最高と考えられている節がありますが、チッ、チッ、チッ。小麦はそうじゃありません。とりたての麦は酵素の働きが強すぎて、パン作りには不向きなため、2ヶ月ほど寝かせてから粉に挽くのが一般的なのです。

パナデリア事務局の前にも麦蒔き。
さて、来年は収穫できるでしょうか?


でも、挽く際はというと、コーヒー同様、挽きたてが一番。そこで、パナデリアに登場したのが石臼製粉器「粉エース」です。さっそく、挽きたてユメシホウをお菓子やパンに使ってみると、格段に風味がいい! “ユメシホウ”自体の美味しさもありますが、ほかの小麦粉には戻れないほど、とにかく味が濃く、旨みが強いんです。
かくして、パナデリアに吹き荒れた「粉エース」旋風。使い方は簡単なのですが、問題は挽くときの音が大きいこと。ご家族の“耳”が気にならない方には、ぜひおすすめですよ。

これが「粉エース」。小麦以外に、大豆なども挽ける優れものです





すべてはコミュニケーションにあり
 〜 フランス語スタート〜


やや私事のニュースですが、昨年のニュースで外せないのが「フランス語」。というのも、パナデリアスタッフのほぼ全員が、フランス語を習い始めたからなのです。
きっかけは、フランス菓子・料理研究家の大森由紀子先生に、「楽しくて、いいわよ」と勧めていただいたこと(大森先生は、シャンソンを習っているそうです)。“ユニークで楽しいし、発音がうまくなりそう!”ということで、パナデリアKを筆頭に、ゾロゾロと続き、結局ほぼ全員が入学したのでした(ちなみに、私以外のパナデリアスタッフは、フランス語経験者。発音の勉強に来る生徒さんも多いんですよ)。

青山一丁目にある「クラス・ド・フランセ」は、色を使った勉強法「ガテニョメソッド」がユニーク。皆さんも、いっしょにいかがですか?


ひとつ発見だったのは、“フランスでフランス語を話すと、すごく優しく接してもらえる”ということ。やっぱりコミュニケーションって大切なんですね。
いつかフランス語でインタビューできるよう、今年もがんばるぞ!




パイと生クリームに奉げた日々 〜会報誌29号〜


パナデリアの会報誌に載っているもの。それは、正真正銘、パナデリアが食べているものです。
会報誌29号で「パイ特集」をした際には、来る日も来る日もパイ尽くし(掲載できなかったものもあるんです)。だんだんとみんなの顔に吹き出物が増え、お腹周りに厚みが増し・・・。そんなある日のこと、「背中にコブのような吹き出物ができた!」と悲鳴をあげるスタッフI。ホント、美味しくてもほどほどが肝心ですよね。
ところが、そうは問屋がおろさないのがパナデリア。今度は、生クリームの試食大会が待っていたのでした。

すごいでしょう?こ の時期、パナデリアの冷蔵庫は生クリーム以外入室禁止状態。家庭用と違い、業務用は味もパーセントもヴァラエティ豊かです


とはいえ、日本全国から取り寄せた約20種類の生クリームを食べ比べるなんて、生クリーム好きにとっては、まさに天国のようなひと時!ひとしきり味比べをした後は、イチゴと一緒にパンに挟んだり、自家製バターを作ったり・・・。“生クリームのプールで泳ぎたい”願望のある私にとっては、夢が叶った瞬間でした。

生クリーム熱が高まり、週末はプライベートで牧場へ。ホント、牛って偉いですね(「加藤牧場」にて)





小麦の伝道師「ブノワトン」高橋幸夫さん逝く


会報誌の作業もひと段落、ちょっぴり遅い夏休みに入ろうとしていた矢先に飛び込んできたのがこの悲しいお知らせでした。
パン好きはもちろん、パン好きでない人をも夢中にさせてしまう魅力を持つ、高橋さんのパン。「ブノワトン」に行くたび、抱えきれないほどのパンを買い込み、待ちきれず、駐車場で焼立てをほうばったものです。
麦のことになると、瞳をキラキラと輝かせ、話に夢中になってしまう高橋さん。パナデリアが神奈川県産のプロジェクトに取り組むようになったのも、そんな高橋さんの強い誘いがあってのことでした。

神奈川県にある麦畑にて。
小麦の収穫に、目を輝かせていました


亡くなられたことは非常に大きな悲しみですが、高橋さんが残してくれたものもまた計り知れません。きっと、皆さんの心の奥深くにも、強く残っていることでしょう。
そんな高橋さんの意思を継ぎ、現在はスタッフの方たちが、「ブノワトン」と製粉会社「ミルパワージャパン」を盛り立てるべく、がんばっています。微力ながら、パナデリアも小麦を大切にする気持を受け継いでいきたいと思っています。




美食三昧の10日間 〜パナデリアフランス取材〜


下半期最大のイベントといえば、フランスへの取材旅行。11月16日から10日間、パリ→ルーアン→シェルブール→グランヴィル→モンサンミシェル→レンヌ→ニオール→イルドレ→パリ+ランスという大移動の旅でした。
パリはもちろん素敵な街ですが、いやー、ノルマンディは素晴らしかった!!
バター、サブレ、シードル、そしてカルヴァドス・・・。美味しい食べ物はもちろんなのですが、特筆すべきはその風土。牛たちがのんびりとが草を食む牧歌的な風景に、心を洗われた旅でした。やっぱり地方はいいですね!

どこまでも、どこまでも続く絵画のような景色


それにしても、今回は過去に例のないほど、陳道中ネタ満載のツアーとなりました。メンバーのせいか、それとも運命か・・・!? 詳しくは、後日「パナデリアのフランス珍道中」でご紹介しますので、お楽しみに!





パナデリアの怪 〜スタッフ、次々に倒れる!?〜


2009年のパナデリア。実は、健康面に優れない年でもありました。
まず、7月にKが手術のため入院。次は、フランス渡航を目前にした、Sが右肩を負傷(ヒビ)。そして、Mはフランス滞在中にあわや救急車という事態に!
幸いなことに、3名とも大事には至らずに済みましたが、痛感したのは健康の大切さ。
おいしく、楽しく食べ続けるために、みなさんも健康にはくれぐれも気をつけてくださいね!




ついにオープン 「パティスリー パナデリア」!?
 〜パナデリア特製シュトーレン販売〜


記憶に新しいニュースといえば、そう。
「パナデリアって軽井沢にもあるの?」
「お店を始めたの??」
・・・と、巷で噂を巻き起こした、パナデリア特製シュトーレン。
というのは冗談ですが、パナデリアで販売した分に加え、お世話になった方へのお歳暮にも・・・と、パナデリアのKが作ったシュトーレンは合計200コ以上、というから本当にお店のようですよね。

神奈川県産小麦のほか、工房のある長野県産のフルーツやバターを使った贅沢なシュトーレン。某パン職人に倣い、歌も聞かせました(笑)


そんなわけで、フランスの疲れも癒えぬ帰国翌々日から、週末は軽井沢の工房、平日は赤坂の事務所を行ったり来たり。本当に怒涛のシュトーレンラッシュとなりました。(ほかのスタッフはもっぱら味見専門でしたが)

バンダナならぬタオルをキリリと締めて。気合入ってます!!


ところで、そんなシュトーレン作りの合間に作ったという、“ユメシホウ”のサブレが事務局内で大人気に。ザクッとした食感と、“ユメシホウ”の旨みがギュッと詰まった、素朴なサブレ。いずれ、パナデリア通販第2弾として登場する日がくるかもしれないので、お楽しみに!

靴箱じゃありません!
出荷を待つシュトーレン
たちです


本当にシンプルなサブレですが、粉の旨みがなんともおいしい!この味、“ユメシホウ”でないと出せないそうです





こねて、丸めて、焼き上げて。おいしいパンに
ホクホク笑顔 〜 パン教室 特別講座開催 〜


根強い人気を誇る、パナデリア石窯パン教室。一昨年からお世話になっている「ラ・テール」栄徳シェフによる、特別版のクラスが12月に開催されました。(詳細は近々アップ予定です)

粉の特長や素材について、じっくり説明してくれるのも
栄徳さんならでは。ホント、勉強になります


栄徳さんといえば、なんといっても“小麦粉”。粉好きの域を越え、もはや愛粉家とも言うべき栄徳さんは、小麦の持つ特長を存分にいかした味作りが本当に上手です。そんなわけで、今回は神奈川県産小麦を使ったパンもレッスンに取り入れてもらいました。粉も栄徳さんに使われて本望だろうなぁ。

こんなかわいいリースも登場!シックな色合いの
ドキンちゃんがなかなか素敵です




振返ってみると、“ユメシホウ”との出会いや、パン教室、フランス旅行などを通して、とにかく、小麦粉本来のおいしさを実感した1年でした。同じ配合のパンやお菓子でも、粉を変えるだけでグンとおいしくなるんですよね。
残念ながら、お菓子の世界では小麦粉の風味にこだわったものにあまり出会いませんが、シンプルな焼菓子ほど粉の威力を発揮できるはず!今年は、小麦の旨みたっぷりのお菓子に出会えますように。



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