新年の楽しみ “ガレット・デ・ロワ”。パナデリアでは、昨年もたくさんの“ガレット・デ・ロワ”をいただきました。


たくさんのお店を同時に試食して面白いのは、その向こうに職人さんの想いが垣間見えること。表面の飾りがもったいないほど美しかったり、フェーブや王冠がユニークだったり・・・。おいしさ以外のところにも、楽しみがあります。



個性的なガレットも珍しくありませんが、そんな中でもパナデリアが驚きを禁じえなかったのが、「カーヴァンソン」の“ガレット・ショコラ”です。
最初の驚きは、そのおいしさ。“単なるチョコレート味でしょ?”と侮るなかれ! ジュワッとショコラとバターが溢れ出るようなフィユタージュ、そして、ショコラとアーモンドが濃厚な味わいを生み出すクリームは、他に類をみないおいしさ。思わず、唸ってしまいました。
そこで、さっそくシェフに電話取材。ところが、ここにも更なる驚きが待っていたのです。

「カーヴァンソン」の“ガレット・ショコラ”

「生地は、最適な温度環境のなかで1週間近くかけて仕込みます」
え!?1週間も?
「それから、艶を出すため、表面に塗るドリュールは12回重ねています」
ええ!?12回も??
「焼成は、バターの香りを引き出すため、石窯で2時間以上かけています」
!!!
という訳で、すべてにおいてパナデリアの忘れられない一品となりました。



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