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市川 美夏子さん(箱根ベーカリー) | |
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「“和”と“健康的なもの”をイメージしました。健康パンは、鉄分、イソフラボンなど女性に欠かせないものでありながら、不足しがちな栄養分を加え、“女性の味方 穀類うるおいブレッド”という名前に。練りこみとして黒大豆を加えたほか、そのゆで汁も生地に加えることで栄養価を高めています。自国のパンには、豆乳や湯葉、大豆フレークなど、大豆製品を多く使いました。デニッシュには地元小田原産の柑橘類を4種類使用。そこに、ざくろをトッピングしています」
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7名のなかで特に独創性に秀でていたのが市川さん。いわゆるコンクール向きの美しいパンではなく、作り手の顔が見えるような、味のある表情のパンが並びます。また、本人が“不足を実感している”という栄養分をふんだんに取り入れるなどの素材の使い方には、説得力を感じます。
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児玉 圭介さん(Bon Vivant) | |
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「"和"をイメージしました。バゲットは吸水70%の配合です。自国のパンは、縄文時代から日本人が食べている大豆を使用。健康食品でもあり、日本人に合った素材だと思います。生地にはキナコを10%配合、塩茹でした大豆を入れ、豆乳で仕込みました。サンドイッチは、最初、ディーツを入れる予定でしたが、その甘みが具材と合わないと思い外しています」
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印象的だったのは、フルーツなどをたっぷり盛付けた色鮮やかなデニッシュ類。相撲の力士をかたどった飾りパンが印象的でした。
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松田 武司さん(VIRON) | |
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「飾りパンは、伝統という切り口から、日本のパン“あんパン”や“メロンパン”、“コッペパン”などで土台を作り、セーグルパンで日本の四季をイメージ、角食パンの上に五重塔を飾りました。自国のパンは、春の“七草粥”をイメージして、発芽玄米を加えています。クロワッサンは、オーバーナイトで仕込んだもの。折込みにはエシレバターを使用しました。健康パンは、ルヴァンリキッド30%に、発芽ライ麦や胚芽、10種類の穀物を加えています」
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ニコニコと笑顔を絶やさず作業を進める姿が印象的だった松田さんチーム。精緻な五重塔のまわりに、ふっくらとした日本のパンをあしらった飾りパンは、なかなかユニークなアイデア。高さのあるデニッシュ類もとてもおいしそうでした。
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