「あ、パナデリアだ!」

どこからともなく聞こえてきた声。思わず辺りを見回すと、ダンケの杉山シェフが私たちを見つけてにんまり。三幸機械のCOMPOオーブンの前で、せっせとパンを焼いていました。



「パンがたくさんあるから食べてって!」

杉山シェフといえば、ライ麦パン。カリッと焼き上げられたクラストにしっとりとして旨みが詰まった生地はそのままでも充分おいしいもの。これらのパンの焼成に使ったオーブンを見せていただくと、なんと、下段の炉床が手前に引き出せるようになっていました。

「特別に作ってもらったんですよ」

さすがは機械好きの杉山シェフ!こんな風に、技術を活かせる確かな道具たちがダンケのおいしさを支えているに違いありません。