ところで、気になるのが収穫量。いったいどれくらいになるのでしょう?

「小麦の収量は、普通10R当り300kgほど。この畑は13Rほどあるのですが、土地に一部へこんだ水はけの悪い部分があるので実質は200kgくらいになると思います」


黄金に輝く海原・・・
いくつくらいパンが作れるのでしょうか?


やったー、200kg!
・・・と思うのは、まだ早いのです。

収穫した小麦粒は、脱穀しフスマの部分を取り除いてから粉末に加工しますが、実はこの工程で収量の約6割ほどに減ってしまうのです。もちろん外側の部分はほこりや泥などもついて汚れていますが、間の部分は栄養価も高く風味も豊かなもの。

少し前は、こうした周りの部分を完全に取り去った真っ白な粉が上質とされていましたが、最近ではフスマ分も一緒に挽いた滋味豊かな小麦粉を使うパン屋さんが増えています。小麦にとっても、食べ手にとっても嬉しいことですね。


麦刈りでも大活躍だった
「ラ・ピニヨン」の松井さん。
このイベントを機に石臼を購入し、
神奈川県産小麦
をパンに使っているそうです




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