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「では、さっそく採蜜作業にかかりましょう」 猛暑の影響か、本来は採蜜時期でないにもかかわらず、たっぷりと蜜が貯えられている様子。 (寒くなってからの蜜は、ミツバチの越冬に必要なエネルギー源になるそうです) 「ちょっとかわいそうですが、煙をかけます。こうして、蜜からミツバチを遠ざけるんですよ」 “シュー、シュー”と煙をかけると、巣箱の周りをブンブンと飛び回っていたミツバチたちが逃げていきます。 |
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さらに、ブラシをやさしく使い、ミツバチさんにどいていただきます。せっかく蓄えたのに、ごめんなさい! |
そして、蜜ぶたを取り除くと・・・。 その下には、ツヤツヤと輝くはちみつがたっぷりと蓄えられています。想像していたよりも、ずっと濃く深い色合いで、いかにもおいしそう! |
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完熟のサインである蜜ぶたをナイフで取り除きます |
「ではさっそく、召し上がってみますか?」 |
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スプーンをそっと押し当てるだけで、 トロ〜ッとあふれ出てきます |
ご好意に甘えていただくと、驚くほど風味豊か! こっくりとした甘さの中に、花やフルーツを思わせる華やかな香りが広がり、えもいわれぬおいしさです。人間の手を何も加えない状態で、こんなにおいしいなんて、本当にミツバチはすごい! そして、この巣板ごと、ドラム缶のような採蜜機械の中にセットします。 |
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中に2つセットして |
ハンドルをグルグルと回すと・・・ |
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注ぎ口を開くと、この通り! 黄金色のはちみつがとれました |
遠心力ではちみつが下に 集められる仕組みになっています |
たっぷりとれたはちみつですが、蜂1匹が一生で集められるはちみつは、わずかティースプーン1杯足らずだそう。この中に、ミツバチたちの生命力が結集していると思うと、なんだか感動してしまいます。
「今年の5月から計8回の採蜜をしました。合計270kgのはちみつがとれたんですよ」 ちなみに、品質のチェックをしたところ、全国はちみつ公正取引協議会の基準値を満たす良質なはちみつだそう。風味も質もいいはちみつが、屋上でとれるなんて本当に羨ましい限りです。 目下の課題は、今年初めてとなる、越冬。寒冷地では、藁をかぶせたりして寒さを防ぐそうですが、東京ではそこまでしなくても大丈夫だそうです。 |
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