収穫作業がひと段落したところで、場所を近くの公民館に移して意見交換タイム。

今回もパン職人の方にご出席いただきましたが、最終的に問題になるのが実際に自分の店で使えるかどうか。これは、この企画を通しての課題でもありました。


公民館に集結!
ここからは真面目なお話しです


「実際に、今年の麦が欲しい場合はどうしたら良いんでしょうか?」
と、意欲を見せるレジオンの藤巻さん。ラ・ピニオンの松井さんやプルクワの神田さんなども、県の粉(昨年収穫分)を、すでに自分のところで石臼挽きして使っているのだそうです。

右が「ラ・ピニヨン」松井さん
左が「レジオン」藤巻さん。
職人の方が関心を寄せて
くれることも大きな原動力になります

「乾燥までは農家がやってくれるのですが、その後の工程にちょっと問題があって。12℃以下の涼しい場所に保管しないと質が落ちてしまうので、どこか冷蔵保管してくれる場所が必要なんです」

神奈川県産小麦として流通させるために欠かせないのが、こうした流通のルート。小麦自体の価格に、保管量や運送費などが加わって、最終的には結構な金額になってしまうため、なんとか効率の良い仕組みを考えたいもの。


交流会のあとは、お待ちかねの
ランチタイム。
直前に決まったにも関わらず
「ラ・ピニヨン」からは食パン
「プルクワ」からはクロワッサン
をご提供いただきました!


「どういうルートで販売するかというのも問題ですが、一番の問題はどこで製粉するか。現在お願いしているところは大麦専門の製粉所なので、良質の小麦粉にするためには最善とは言えないんです」

確かに、通常の小麦粉よりもフスマ分が多く、かなり粗い状態だった昨年の小麦。これまでも、その小麦粉を使ってパンを作っていただき、充分おいしかったのですが、せっかくの小麦ですから最善の方法で製粉したいもの。遠方の製粉所にお願いするという手もありますが、輸送コストなどを考えると、これもなかなか難しそう・・・。


急遽、用意したとは思えない
充実したランチになりました。
労働のあとの食事は格別です!


国産小麦を作りたい人も、加工したい人も、食べたい人も揃っているのに、なんとももったいない話しです。

「うーん、全農などにも当ってみるので、これは宿題にさせてください!」
と山田さん。頼りにしてますよ!

現在のところ国からの助成金などはないため、どうしても小麦の価格に反映してしまうというのが現状。外国産小麦の価格が値上がりしているとはいえ、やはりもう少し、使いやすい小麦になってほしいものです。



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