五感でスイーツを楽しめる、スイーツとファッションの祭典「Tokyo Sweets Collection」・・・。
3回目となる今年は、総勢12名のパティシエに加え、世界的に活躍するデザイナー「KEITA MARUYAMA TOKYO PARIS」の丸山敬太氏を迎えての開催となりました。さらに、ファッションの聖地ともいえる、表参道ヒルズへとステージを移し、内容も一新。パティシエのもつ魅力をじっくりと目と舌で楽しめる構成へとバージョンアップしました。
 それでは、パナデリアが参加させていただいた、初日の様子をご紹介します!



 今回の「Tokyo Sweets Collection」は、3日間に渡り、パティシエが4名ずつ登場し、ステージを繰り広げるという内容。初日を飾る11月12日は、浦和ロイヤルパインズホテル「ペストリーショップ ラ・モーラ」のエグゼクティブペストリーシェフ朝田晋平氏、「ル・ププリエ」パティシエ大橋圭氏、「ロートンヌ」オーナーシェフ神田広達氏、「モンサンクレール」オーナーシェフ辻口博啓氏の4名のパティシエが舞台に登場します。
 なお、2日目、3日目に登場したパティシエは次の方々です。

〈2日目〉
「アステリスク」パティシエ 和泉光一氏(※2011年オープン予定)
「菓子工房アントレ」シェフパティシエ 木康裕氏
「テオブロマ」オーナーパティシエ 土屋公二氏
「名古屋マリオットアソシア ホテル」製菓料理長 松島義典氏

〈3日目〉
「アテスウェイ」オーナーシェフ 川村英樹氏
「キャトーズ・ジュイエTokyo」オーナーシェフ 白鳥裕一氏
「マテリエル」シェフパティシエ 林正明氏
「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ 鎧塚俊彦氏



(c)Tokyo Sweets Collection 2010
パティシエ達が表参道ヒルズで夢の共演!


 会場の表参道ヒルズ・スペースオーには、ファッションショーのためのステージと大きなスクリーンが設けられ、約3万個ものスワロフスキー・エレメントが、キラキラと華やかな輝きを添えています。

ファッションショーのステージをメインに、両サイドにテーブル席が並びます。ゆったり座って鑑賞+試食できるのがうれしい



 その周りに設置されたテーブル席に座ると、さっそくウェルカムスイーツが登場。お皿に並ぶのは、4人のパティシエがそれぞれの個性をいかして作った、この日のためのウェルカムスイーツです。同じショコラでも、素材の使い方や味の出し方などに違いが現れていて、これからのステージに期待が膨らみます!

(c)Tokyo Sweets Collection 2010
左から、
“キャラメルとオレンジ。シンプルでインパクトのあるチョコレート”(朝田晋平氏)
“「エス・ナランハ」とアプリコットのジュレ。グリーンアニスの爽やかなショコラ”(大橋圭氏)
“マカロン・ノワゼット。自慢のマカロン生地にベリー系のバタークリーム”(神田広達氏)
“赤ワインとミルクチョコレートの香り高いボンボンショコラ”(辻口博啓氏)



 そして、今回の注目が、パティシエのクリエイティブな一面を見られる2つのステージ。普段、私たちは、パティシエが作り上げたケーキやお菓子を通じて、そのイマジネーションや世界観に接しているわけですが、それだけに留まらない技術や才能を知ってもらおうというのが、このステージの目的だそうです。パティシエたちの、どんなパフォーマンスが見られるのでしょう?!
それでは、4名のパティシエの知られざる魅力をしばしご堪能下さい。





朝田氏が選んだのは、飴。赤と緑の飴を手で伸ばして美しいストライプを作り、ケーキに使うセルクルで大きな飴の輪を作っていきます。飴細工のクリスマスツリーに飾り、上から粉糖をふって完成。照明を落とした会場内に、雪が舞い降りるような幻想的なシーンが広がります。


球形のオブジェと共にステージに登場した大橋氏。ケーキの仕上げに使うピストレという道具を使って、幾重にも色を重ねていきます。ピンクのグラデーションを描く、惑星はなんともロマンティック。ホワイトチョコレートで作り出した、表面の凹凸も見事です。


作品を前に、感想を語る朝田晋平氏と大橋圭氏


チョコレートのオブジェを組み立てていく神田氏。細かいパーツを、冷却スプレーなどで飾りつけ、シックなツリーを作り上げます


飴で作った花のオブジェに、マカロンを貼り付けて。辻口氏曰く、"テーマはうなぎ犬"だそうですが、いかがでしょう?


息のぴったり合った2人。トークも弾みます



 続いては、真っ白なキャンバスを前にした、フリークリエイションのステージです。何でも自由に使っていいという設定ですが、さて、どんな作品ができあがるのでしょう?

パティシエに欠かせない、絞り袋を手に登場した朝田氏。キャンバスいっぱいに水色のクリームを絞っていきます


色鮮やかなバタークリームで描いたのは、プレゼントを手にしたサンタクロースでした


大橋氏は、大好きな靴をテーマに。チョコレートの靴がキャンバスに浮かび上がります


あえてシックな色合いで勝負を挑んだ神田氏。微妙な色合いを作り上げました


飴で描いたハートの上を本物の花びらで飾った辻口氏の作品。最後に模様や文字を書き入れることで、華やかな仕上がりに


ステージに並んだ4パティシエの作品!


 そして、お待ちかねのファッションショー“Sweets Collection(スイーツ・ファッションショー)”がスタート。丸山氏が考えるブランドコンセプト“日常の中のロマンティック”に、パティシエたちがどんなコラボレーションをして、新たな世界観を作り上げるのでしょうか? 初日の様子に併せ、2日目、3日目の様子もご覧下さい。


↓1日目
↓2日目
↓3日目



最後を飾ったのは、前回も登場した「ポップスオペラ」の第一人者藤澤ノリマサ氏。オペラの持つ深く声量のある歌声が、会場中に響き渡りました



 味やデザインを創りだすクリエイティブな能力はもちろん、パフォーマンスやトークを含め、持ちうるすべてを披露してくれた、今イベント。 スイーツエンターテイメントのさらなる可能性を追求し続ける「Tokyo Sweets Collection」のこれからが楽しみです!
(2010.12) 




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